アタマジラミの対処について

 アタマジラミの対処法についてです。

 「アタマジラミから病気がうつる」や「アタマジラミ=不潔である」などの誤解があります。学校保健法では「通常出席停止の必要はないと考えられる伝染病」として例示されていますので、学校を休ませる必要はなく、不潔だから感染するといったこともありません

 アタマジラミの感染経路としては直接的な頭部の接触が主な要因ですが、集団生活の場家族内で寝具、タオル、帽子、ロッカー等を共用することによっても 感染します。

 家族が伝染し、他の家族にも伝染する可能性がある場合、タオル、櫛やブラシ等の共用をさけ罹患者の着衣、シーツ、枕カバー、帽子等温水(55℃以上)で10分間ほど処理してください。 

 アタマジラミの駆除は、職員や保護者が正しい知識を持ち、協力して一斉に対策を行えば、被害を広めることなく、短期間で解決できます。

 市販の駆除剤を使用する方法もありますが、海外では、抵抗性の発達により駆除できない事例があります。駆除剤の使用中も、目で確認し、駆除できない場合は細かなクシを使う物理的な方法に切り替えてください(NID国立感染症研究所)。


 【アタマジラミに寄生されている人の対策】

 ① 毎日、シャンプーする

② 髪をクシでとかす 

③ 身の回りの物を共有しない(マフラー、帽子、タオル、ブラシ、寝具など)
タオル、衣類、寝具などの取り替えられるものは毎日、取り替えてください。コートなどの洗濯ができないものは、着用後、ハケなどで払ってください。

【アタマジラミに寄生されていない人の対策】

① 毎日、シャンプーする
② 髪をクシでとかす
③ 身の回りのものを共有しない(マフラー、帽子、タオル、ブラシ、寝具など)


参考資料
アタマジラミ対策パンフレット(東京都福祉保健局HP)
NID国立感染症研究所
シラミ駆除剤(KINCHO HP)



特定非営利活動法人あおもり皮膚科医療支援機構

青森県民の健康増進へ寄与するために、皮膚科医療分野で活動しています。 主な活動は、医学生向けのセミナー開催、患者会の支援、医療従事者のスキルアップ講演会などの企画、運営やサポートを行っています。